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新規事業の成功率は何%?調査データの読み方と高める方法

新規事業の成功率は何%?「9割失敗」は本当?
数字の意味と、自社の成果につなげる使い方を整理します。

新規事業の成功率は、何を成功とするかで変わります。888名を対象にした独自調査では、黒字・投資回収の目処が立ち、自走する事業として社内で認知されているとの回答は11.04%でした。

ただし、この数字だけで、残りの約9割が失敗したとは言えません。検証中や有料提供を始めた段階の案件も含むためです。

本記事では、公開調査が示す数字の違いを確認したうえで、成功に近づくための4つの確認事項と、自社の成功率を測る5ステップを解説します。会議で使える計算例も示し、いま何を確かめ、どの判断を進めるかまで整理します。

この記事のポイント

  • 新規事業の成功率は、黒字化・投資回収などの到達条件で変わる
  • 888名調査の11.04%は、黒字・回収の目処と社内での自走認知を含む回答
  • 自社では成功条件・対象案件・期限をそろえ、達成件数と内訳を確認する
  • 顧客の購入条件、提供費用、社内体制を確かめ、継続・修正・終了を決める

新規事業の成功率は何%?まず「成功の条件」を確認する

何を達成したら「成功」と数えるか
発売・有料提供
顧客から対価を受け取った。開発費や提供費を回収したかは別に確認。
単年度黒字
ある年度の収益が費用を上回った。過去の赤字や初期投資は別に確認。
累積黒字・投資回収
集計期間の累積損益や回収対象を決めて判定。キャッシュと会計上の利益の扱いもそろえる。
成果の定義の違いを示す概念図。

新規事業の成功率に、どの会社にも当てはまる一つの数字はありません。商品を発売できた割合、単年度で利益が出た割合、過去の投資を回収できた割合では、測っている成果が異なるからです。

他社の数字を参考にするときは、数値の大小より先に「何を達成した割合か」を確認します。ここでは、公開されている一次情報をもとに、混同しやすい違いを整理します。

売上が出ること、黒字になること、投資を回収することは違う

顧客から初めて代金を受け取っても、開発費や営業費を賄えるとは限りません。ある年度に利益が出ても、それ以前の赤字や初期投資が残っている場合があります。

例えば、新しいサービスに初期投資がかかり、その後の年度で黒字になったとします。それは単年度の収益性を示しますが、初期投資を含めた回収完了とは別です。

反対に、現在は赤字でも、有料顧客が増え、収益を改善する条件が確認できている案件はあります。

イノベーション総研では、「発売できた」「利益が出た」「投資を回収した」を別の成果として扱います。自社が目指す成果を決めずに、他社の成功率だけを目標にしないことが出発点です。

公開調査の数字は、対象と到達条件をそろえて読む

次の表は、調査の優劣や企業の実力を比べるものではありません。同じ「成功」に近い言葉でも、回答の単位や到達条件が違うことを確認するための比較です。

新規事業の成果を示す公開調査と、数字が表す範囲
調査・公表時点 公表されている数字 何を測った数字か
アビームコンサルティング
2023年9月実施・2024年3月公表
単年黒字化20.8%
累積黒字化7.1%
中核事業化3.2%
新規事業開発の経験者620名を対象とする調査。案件が進んだ段階をもとにした割合
PwCコンサルティング
2025年11月公表
投資回収に至った案件を1件でも持つ企業は、全体の2割程度 企業で最も進んだ案件の状態を尋ねた回答(図表2、n=1,030)。すべての案件のうち2割が成功した、という意味ではない
イノベーション総合研究所
2026年4月調査
黒字・回収の目処が立ち、自走する事業として社内で認知されているとの回答11.04% 新規事業に関わった888名が、直近の案件について回答した到達段階

出典:アビームコンサルティング「新規事業開発支援」・同調査の発表、PwC「新規事業開発の取り組みに関する実態調査2025年」

例えば、1社が10案件を進め、そのうち1案件が投資回収した場合、「回収した案件を持つ企業」には該当しますが、案件単位の達成率は10%です。企業単位と案件単位を混ぜると、同じ実態でも見え方が変わります。

経営会議へ外部の数字を載せるなら、「誰を対象に、何の到達を聞いた数字か」を一文添えてください。自社の案件の将来確率を、そのまま示す数字としては使いません。

アビームの調査は「新規事業の取り組みに関する実態調査」(n=620)です。中核事業化3.2%は、「CSV事業開発の実態調査」p.11に再掲された「通常の事業開発(N=620)」の比較データで確認できます。

なお、同報告書のCSV事業(社会課題の解決と利益を両立させる事業)の調査対象とは区別します。

888名調査の11.04%は、黒字化の実績だけを示す数字ではない

イノベーション総研の調査では、888名のうち98名が「単年度黒字または投資回収の目処が立ち、自走する事業として社内で認知されている」に相当する段階を選びました。

この回答区分は、「黒字または投資回収の目処が立つ」ことと、「自走する事業として社内で認知される」ことを組み合わせています。98名/888名=11.04%は、回答者が選んだ到達段階の割合です。

会計資料を検証して集計した黒字化率ではないため、本文ではこの区分を「自走段階」と呼びます。

検証中・提供開始・継続売上など、回答には異なる状態が含まれる

次の図は、回答者が直近の案件について選んだ「現在までに到達した最も進んだ段階」の分布です。同じ案件を開始から終了まで追った結果ではなく、調査時点の回答を並べています。

直近の新規事業について、回答者が選んだ到達段階

アイデア承認・チーム組成14.08%(125名)
顧客対話・PoCによる仮説検証24.66%(219名)
事業計画・事業化または追加投資の承認12.84%(114名)
有料顧客への提供開始14.41%(128名)
継続売上・運営体制の確立14.75%(131名)
単年度黒字または回収の目処+自走の社内認知11.04%(98名)
活動中だが、いずれにも明確に未到達7.09%(63名)
中止・撤退・事実上の停止1.13%(10名)
出典:イノベーション総合研究所「新規事業の実態と意思決定に関する調査」(2026年4月、n=888、調査実施:株式会社マクロミル)

検証中、有料提供を始めた段階、運営を整えている段階の案件も含まれます。そのため、黒字・回収の目処に至っていない回答を、すべて失敗として合算することはできません。

また、この図から「PoCから事業化へ何割進むか」は計算できません。段階ごとの人数は、同じ案件群が順番に減った人数ではないためです。

自社で移行率を知るには、同じ案件がいつ、どの条件を満たして次へ進んだかを記録します。

「新規事業の9割は失敗する」と言い切れない理由

成功条件をまだ満たしていないことと、失敗が確定したことは別です。開始直後の案件、検証によって方針を変えた案件、事業化の途中にある案件まで失敗にすると、現在地が分からなくなります。

一方、活動が続いているだけで「順調」とみなすこともできません。見たいのは、顧客の課題、購入条件、収益性について、判断に使える事実が増えたかどうかです。

イノベーション総研では、この数字を「新規事業は難しいから諦める」ためではなく、どの段階で何が足りていないかを確認する入口と捉えます。失敗の原因と改善の考え方は、新規事業が失敗する理由と対策でも詳しく整理しています。

成功率を高めるために、先に確かめたい4つのこと

結果の割合を眺めるだけでは、次の案件は変わりません。イノベーション総研では、顧客・収益・実行体制・見直し条件に分け、案件を進める前提を具体的に確認することを提案しています。

以下は、調査結果を踏まえて当研究所が提案する、実務上の確認事項です。不明点を残したまま大きく投資しないために使います。

1.顧客の「欲しい」だけでなく、購入する条件を聞く

「便利そうです」という感想だけでは、実際に買うかは分かりません。どの仕事で困り、現在はどう対処し、誰が予算を決め、どの条件なら支払うのかを確認します。

独自調査でも、顧客との対話回数によって到達段階の回答割合に差が見られました。次の図は、回数を覚えている回答者を重ならない二つの区分に分けた比較です。

顧客との対話回数別に見た、黒字・回収の目処と自走認知の回答割合

対話10回以下8.5%(52/609名)
対話11回以上18.3%(43/235名)

事業が進んだ結果として対話が増えた可能性もあるため、回数の効果と断定はできません。11回をノルマにするのではなく、対話で何が分かり、提案や判断をどう変えたかを見ることが重要です。

例えば、工場向けの点検サービスなら、現場担当者の使いやすさと、費用を負担する部門の購入条件を分けて聞きます。現場が喜んでも、既存システムへの接続や予算の承認が未確認なら、有料提供の条件はまだそろっていません。

次の面談を決める際は、「前回と同じ感想を集める場にならないか」を確認してください。対象者と確かめる問いの整理には、新規事業の市場調査の進め方が参考になります。

2.売れるかと、利益を残して提供できるかを分けて試す

最初の受注を得られても、一社ごとの個別対応に大きな工数がかかれば、顧客が増えるほど負担が増すことがあります。価格だけでなく、導入、サポート、運用、顧客獲得に必要な費用も見積もります。

試験提供では、担当者の善意や無償対応で成立している仕事を記録しておきます。本格提供で誰が担い、どれくらいの費用がかかるかを確かめるためです。

例えば、標準料金で売る予定のサービスに毎回大幅な仕様変更が必要なら、次に決めるのは販売件数の目標だけではありません。その場合は、対象顧客を絞るか、追加料金を設けるか、提供範囲を変えるかを検討します。

つまり、採算の合わない販売を増やさないことも、成果に近づくための判断です。

調査では、「顧客獲得・初期売上の見通しが立たなかった」をPoC・検証から事業化・スケールへの移行時の障壁に3位までで挙げた人は197名、全888名の22.2%でした。これは顧客や初期売上の見通しに関する回答で、採算の良し悪しを直接測った数字ではありません。

そのため当研究所では、購入の条件を確かめたうえで、継続提供の費用も別に検証することを勧めています。

3.検証を動かす担当者と、投資を決める人をそろえる

顧客や技術の確認が進んでも、社内の協力や承認が得られなければ、事業は止まります。実務を進める人、予算や方針を判断する人、協力が必要な部門を分けて整理します。

イノベーション総研の同じ設問で、「経営層の継続的なコミットメント・後ろ盾の不足」を3位までに挙げた人は253名、28.5%、「事業化を担う人材・組織が確保できなかった」は206名、23.2%でした。

後ろ盾や体制は担当者の努力だけでは整わないことを踏まえ、必要な判断・資源・日付へ具体化して、経営や関係部門へ依頼します。

例えば、「営業部に協力を依頼する」ではなく、「対象顧客に接点を持つ担当者を決め、次回の審査までに面談を設定する」と書きます。こう書けば、協力を依頼する側も、相手に何をしてほしいかが明確になります。

PoCの後で体制を切り替える具体的な手順は、PoCから事業化へ進む方法で整理しています。

4.検証を始める前に、継続・修正・終了の条件を決める

結果を見てから毎回基準を変えると、期待に合う情報だけを採用しがちです。今回何を確かめ、どの結果なら次へ進み、どの結果なら案を変えるかを先に書いておきます。

例えば「顧客課題が強く、支払う条件も確認できたら限定的な有料提供へ進む」「課題はあるが購入条件が合わなければ対象や仕様を修正する」「課題自体が確認できなければ現在の案への追加開発を止める」と整理します。具体的な件数や期限は、事業の単価、対象市場、検証にかかる費用に合わせて決めます。

目標・指標(KPI)が経営層と合意され、判断基準として機能していた群は15.7%(40名/254名)、それ以外の群は9.1%(58名/634名)が自走段階に達したと回答しました。差は約6.6ポイントです。

ただし「それ以外」には複数の状態が含まれるため、次の図では「それ以外」の内訳も分けています。区分ごとに状況が異なるので、運用の強さを並べた順位表としては扱いません。

目標・指標(KPI)の運用状況別に見た、黒字・回収の目処と自走認知の回答割合

経営層と合意し、判断基準として機能していた15.7%(40/254名)
設定・見直ししていたが、認識がずれて判断に機能しなかった9.7%(39/404名)
設定したが、実際の判断には使わなかった9.2%(12/130名)
定性的な目標のみ7.9%(5/63名)
明確な目標・指標はなかった5.4%(2/37名)

この差から当研究所が提案するのは、KPIの数を増やすことではなく、会議での使い方を点検することです。指標を置いたかだけでなく、経営層と何を合意し、継続・修正・終了のどの判断に使ったかを確かめます。

例えば、試験導入件数を達成しても決裁者の購入条件が分からないなら、その件数だけを事業化承認の根拠にせず、未確認事項を次の検証へ残します。指標の決め方は新規事業のKPI設計、止める条件の置き方は撤退基準の考え方で詳しく扱っています。

成功率をよく見せるために、学びのない継続や無理な達成判定を増やさないことが重要です。終了する場合も、分かったことと再利用できる情報を残せば、次の案件が同じ確認を繰り返す負担を減らせます。

自社の成果につなげるために、いまの詰まりを確認

近い状態を開くと、先に確認することと、次に読む場所が分かります。

01 顧客の存在|関心はあるが、買う条件が分からない

感想と購入の判断を分けて確かめます。

  • 現在どう対処しているか
  • 費用を払う人は誰か
  • 購入するための条件は何か

顧客との対話で確かめることを見る →

02 収益の設計|受注はあっても、採算が見えない

価格だけでなく、継続して提供する負担を確認します。

  • 一社の提供に何時間かかるか
  • 個別対応はどこで発生するか
  • 費用を含めて利益が残るか

提供費用の確認方法を見る →

03 実行体制|検証を進める人や時間が足りない

今回の検証に必要な実務と責任を整理します。

  • 次に行う仕事は何か
  • 担当者の時間を確保できるか
  • 外部に任せる仕事はあるか

新規事業立ち上げ支援を見る →

04 経営の本気度|成功の意味が経営と現場で違う

同じ到達条件と資料で判断できる状態をつくります。

  • 何を達成したら次へ進むか
  • 誰が投資を決めるか
  • いつ判断するか

成功条件の決め方を見る →

05 社内の協力体制|他部門の協力や承認が進まない

必要な協力と判断を具体的な仕事に分けます。

  • どの部門の協力が必要か
  • 依頼する内容は明確か
  • 調整を担う人は誰か

社内体制の確認方法を見る →

06 撤退の規律|未達成のまま継続が続いている

追加投資の前に、継続・修正・終了の条件を確認します。

  • どの前提が未確認か
  • 次の検証に意味があるか
  • 見直す日を決めているか

新規事業リスク診断を見る →

NEXT STEP

次のステップ

数字の裏にある、案件の詰まりを整理します

成功率だけでは見えない顧客・収益・実行体制などの論点を確認し、先に見直すことを整理します。イノベーション総研の新規事業リスク診断では、経営と現場の認識を踏まえ、次の判断に向けた課題の可視化を支援します。

自社の新規事業の成功率を測り、次の判断に使う方法

成功条件・対象案件・期限を固定し、未達成や未確認の案件も含めて報告します。

集計前に、①何を成功とするか、②どの案件を対象にするか、③いつまでの成果を数えるか、④何の記録で判定するか、⑤誰が更新するかを決めます。途中終了した案件や資料未確認の案件を都合よく分母から外さないことが、比較できる数字を作る前提です。

20案件の計算例:資料未確認の2件も分母に残す

ここからは、計算と会議での使い方をつなげる架空例です。実在する企業の支援実績や、推奨する成功率の水準ではありません。

ある会社が、有料提供を始めた20案件について、開始から12か月以内に決めた採算条件を満たしたかを調べたとします。20案件はいずれも12か月を経過しており、判定日は同じです。

次の表のように、率と一緒に案件の内訳を示すと、先に確認すべきことが見えてきます。

同じ期限で判定した20案件の内訳と、次に確認すること(架空例)
判定時点の状態 案件数 会議で確認すること
期限内の達成を確認できた 4件 購入条件、価格、提供方法のうち、他案件へ応用できることは何か
期限内は未達成で、活動は続いている 10件 未達成の理由と、次の検証・変更に意味があるか
期限までに終了した 4件 どの前提が崩れ、何を残して終了したか
期限を経過したが、判定資料が未確認 2件 必要な記録を誰がいつまでに確認するか

この時点で確認できた達成率は、4件÷20件×100=20%です。ただし2件の判定が未確定なので、「確認済みの達成4件/対象20件、判定資料未確認2件」と報告します。

未確認2件を分母から外した4÷18では集計しません。

後で2件の資料がそろえば、同じ期限内に達成していたかを確かめて更新します。期限の後に成果が出た場合は、今回の期限内達成へ遡って含めず、後日の到達として別に記録します。

さらに、未達成の10件がすべて同じ問題を抱えているとは限りません。顧客の購入条件、提供原価、社内体制に分ければ、追加調査が必要な案件と、案を変えるべき案件を分けられます。

率は成果の要約であり、次の投資判断には内訳と理由が必要です。

率を報告したら、次に確かめることまで決める

会議では、達成率と一緒に、前回から増えた事実、未達成の理由、次の判断日を確認します。そのうえで、購入条件が不明なら決裁者への面談、採算が不明なら提供工数の計測というように、担当者と期限を置きます。

また、成功案件にも終了案件にも、対象顧客・試したこと・判断理由を残してください。

短期の成功率を個人の一律ノルマにすると、難しい案件を避ける誘因になります。事業の成果と、検証の質・透明な報告・学びの共有は分けて評価します。

新規事業の成功率でよくある質問

社内で数字を使うときに迷いやすい点をまとめます。

Q. 新規事業の成功率は、何%を目標にすればよいですか?

A. 全社共通の適切な割合はありません。まず成功とする成果、対象に含める案件、判定までの期間を決め、自社の同じ条件の案件群と比較します。件数が少ない場合は割合の変化だけで判断せず、達成件数と未達成の理由を確認してください。

Q. 大企業の調査結果を、中小企業にも当てはめられますか?

A. 顧客の購入条件や収益性を確かめる考え方は参考にできますが、比率をそのまま自社の成功確率にはできません。企業規模によって予算、体制、事業の種類が異なるため、自社の案件記録をもとに判断します。

Q. 顧客へのヒアリングを増やせば成功率は上がりますか?

A. 回数を増やすだけで上がるとは言えません。対話回数と到達段階の回答には差が見られましたが、事業が進んだ結果として対話が増えた可能性もあります。誰のどの条件を確かめ、次の提案や判断をどう変えるかを重視してください。

Q. 途中で撤退した案件は、集計から外してよいですか?

A. あらかじめ決めた対象に入る案件なら、終了した後も残します。途中で除外すると率がよく見えてしまうためです。期限内の達成の有無と、終了の判断が適切だったかは別に振り返ります。

Q. 成功率が低かったら、新規事業の予算を減らすべきですか?

A. 割合だけでは決められません。対象の案件数、開始からの期間、未達成の理由、次の検証で得られる情報を確認します。根拠のない継続は見直しつつ、まだ判定期限を迎えていない案件や、改善条件を確かめられる案件を一律に止めないようにします。

まとめ:新規事業の成功率は、条件をそろえて次の行動に使う

新規事業の成功率を調べるときは、何を達成した割合か、何を対象に数えたかを先に確認します。黒字化の実績、投資回収の見通し、投資回収済みは同じ意味ではありません。

自社で活用する際は、成功条件・対象案件・期限をそろえ、率と件数、未達成や未確認の内訳を示してください。そのうえで、顧客の購入条件、提供費用、社内体制のどこを先に確かめるかを決めます。

まずは次の会議に出す一つの案件で、「何が分かれば次へ進めるか」「誰がいつまでに確認するか」を書き出してみてください。数字を説明するだけの報告から、事業を進めるための判断へつなげられます。

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成功率の集計や案件の見直しが進まない場合は、現在の資料や会議の状況からお聞かせください。イノベーション総研が、顧客・収益・体制の論点を整理し、次の検証や判断へつなげる支援をご案内します。

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この記事の執筆・監修

執筆

イノベーション総合研究所 編集部

監修

長尾 浩平(株式会社イノベーション総合研究所 代表取締役)

外部出典

アビームコンサルティングの新規事業開発支援・調査発表、PwC「新規事業開発の取り組みに関する実態調査2025年」。本文に原典リンクを掲載。独自調査は2026年4月実施。20案件の計算例は架空です。

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